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LDTワークショップへの御案内(企業マン向け)

不透明かつ厳しい環境下における企業マンの、過重なメンタルストレスにより変調をきたした「こころとからだ」を如何に回復させるか
新しいアプローチ
趣意書

バブルがはじけ、日本の繁栄が、日本独自の護送船団方式という、特殊な条件下で拡大していったことに対する国内外の批判の中で、現在、そのひずみの是正に、国をあげて力が注がれています。なかでも、グローバル化推進の掛け声が高くなるほど、欧米の標準的考え方に合わせた諸活動が求められ、日本的なスタンダードの見直しが、急速度で推し進められています。

この動向の中で、企業マンは、新しいやり方に急速に対応することが求められ、単にストレスがかかるだけでなく、短時間の内に順応するようプレッシャーがかかるので、心が疲れる状態が、多くの場面で発現します。

しかも、出口のない不況感も手伝って、はけ口のない状態が続き、このような心の状態は、やがて身体活動の上にも影響を与えます。何も手に付かない状態、物事をまとめることができなくなった、また、記憶が急速に落ちてきたとか、職場に出るのが苦痛になった、などの職場不適応状態があらわれてきます。

このようなメンタルストレス(精神的ストレス)に対して、適切にアドバイスを与え、活力を呼び戻すことは、職場のモラル向上にも重要なことですが、いわゆるカウンセリングを受けたり、セミナーに参加しただけでは、本質的な問題が解決したわけではない状態なので、その場では納得できても、職場復帰すると、怒りや悲しみ、苦悩や断絶間や絶望感、「どうせ」というあきらめなど、元の状態に戻ってしまうことが一般的です。

特に、厳しい環境下において、心の状態を、前向きで良い方に向けることが大変むつかしい、との報告が、最近ますます多くなってきました。

どうにもならない現実の中で、心をふりしぼって勇気を沸き立たせることや、気持ちを変えて取り組むことは、並みの人にはできないことは、周知の事実です。多くの人は、巻き込まれて活力を失って行きます。

従って、企業にとっても、個人生活にとっても、活力ある状態の維持が職場にとって急務の課題です。

私どもは、21年前、LDTワークショップに関する調査研究を兵庫県養老郡の故井上正彦博士(2004年逝去)によって調査研究と導入が行われ、卜部文麿博士によりエリザベス・キュブラー・ロス博士の初期LDTワークショップに数度参加後、日本におけるワークショップ実行委員会を組織し、故井上博士、淡路島洲本の輔老(すけたけ)住職らと開始しました。

シニアスタッフは、このときの劇的な効果に感動した初期参加者から生まれました。

その後、精神科医・産業医・看護婦などの医療従事者と宗教者、電話相談員から構成される15名のボランティア・メンバーにより、米国のエリザベス・キュブラー・ロス博士が提唱し世界中で実践されてきた「スピリチュアル・デス(精神死)を超越して、生きる勇気と知恵を得る」ことを目的とする「こころ」の援助活動を、キュブラー・ロス博士とともに「LDTワークショップ」の名前で実践してまいりました。

この活動の中で「スピリチュアル・デス(精神死)」という状態からの脱皮を、末期医療(癌・難病)における死に行く方々の精神支援をはじめに、不幸にも、大事な身内を失われた方の精神的回復、職場ストレスから、身体もこころも立ち直れなくなった方々の精神支援に至るまで、様々なケースに力を注いでまいりましたが、驚くべき効果を発現する方法であることが、今日までの積み重ねにおいて、判明してまいりました。

従来このようなケースは、宗教やいわゆる心理療法、生活改善セミナーなどに頼ってきた領域です。

また、医学は病人を対象としたもので、まったく手がつけられなかった領域です。医師のもとを訪れたとしても、まさか精神科の門をくぐることはできない。精神科に行けば、後でどんな逗印を押され、仕事や評価・昇進にも影響するとも限らない。このような配慮から、社内においても、専門家への相談ができないという「悩み」を持つ人が、ますます多くなっています。

医師に相談しても、精神的な変調の真の原因を、見ぬくことができなかったり、理解がおよばないことがあり、対処として、精神安定剤を投薬したり、体のあちこちがおかしい、痛い、変調をきたしているという訴えに対しては、不定愁訴を軽減する「くすり」やビタミン剤を出すしか、方法がありませんでした。
しかし、本当の精神病ではないので、このような処置では良くならないことが明らかです。
私どもは、医療と健康のはざまにあり、しかも「こころとからだ」を痛めつける様々な要因によって「精神が活動をやめた状態---いっそ死んでしまいたい・死んだら楽だろうに・死ねないのに気持ちは死人状態・どうにもならない断絶感や孤独感…など、生と死をめぐる困難な状態を本人が感じている場合の全て---」を対象にして「こころをアクティブにもってゆく」には、何が必要なのだろうかという問いかけの中、エリザベス・キュブラー・ロス博士の方法は、まったく新しい、しかも何度も「治療」を繰り返すことを必要としない、経済的かつ画期的な方法であると確信し、年に数回の支援活動を行って今日に至っております。

明確な精神病のある方は、この方法では治療できませんので、参加していただくことはできません。
適切な治療をおすすめします。
わからない場合、当方にて鑑別診断いたします。